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移住転職で絶対に外してはいけないポイント

※北海道大学の構内

前回、移住転職で大切なのは「軸を決めること」と書きました。
今回はもう少し具体的な話、転職活動において大切なことに触れようと思います。
 

移住転職で絶対に外してはいけないポイント


本題に入るまえにひとつ。これから先の文章は主に会社勤めの方の転職、がその対象になります。

なにぶん自身の経験をもとにしたお話のためご容赦頂きたいのですが、自営業やフリーランスの方にも共通する部分があるのでは、と思っています。よかったらぜひご覧ください。

 

転職活動はできれば在職中に行うこと


いきなりそれ??と思われるかもしれませんが…意外と大切です。
転職活動で大事なのは、「経験」や「スキル」よりも「余裕」。
いくら都市部に比べて求人が少ないと言っても、それなりに社会で経験を積んでこられた方ならば「全く仕事がない」というケースはまれでしょう。
だからこそ、職はじっくり比べて選んでください。
家庭を持つ方の場合、無職での転職活動は精神的に穏やかではありません。
毎月減っていく残高とにらめっこしながら職を探し、条件に合いそうな仕事をやっと見つけては履歴書を提出、面接のために遠出し、時には落ちてしまう…。

焦って探した職に飛びついてみたものの肌に合わず、だけれど家族総出で移住した後だけに辞めにくい。
というようなことになると目も当てられません。





Q.転職経験のある方にお伺いします。実際の転職活動にかかった期間はどれくらいですか?
 https://news.mynavi.jp/article/20170731-a188/


この資料によると、転職活動にかかる期間は3~6か月の人が半数。
仕事のない半年はかなり長く感じるでしょう。

日々の仕事に追われながらの就職活動は大変なことも多いですが、不安定な生活で発生するヒマな時間ほど辛いものがないことも確かです。

大事なのは「あなたがどうしたいか」をじっくり考え言葉にすること。
自分がどうしたいか、何をやりたいかが無ければ面接官どころか家族も説得できないかもしれません。
大人の転職、特に移住を絡めたそれは「職探し」ではなく「生き方探し」なのだなぁとつくづく思います。
今後の人生、自分は何を大切にして生きていくのか。
働きながら、考えながら、のんびり行うのがいいんじゃないかなと思います。

 

家計簿をつけること


転職活動とは結びつきづらい単語かもしれませんが、要は「いくら稼げたら今と同じ水準の生活が送れるのか」を知ると便利でした、ということです。

Vol.1でも触れたとおり、都市部(特に東京)から地方に転職する場合、往々にして給料は下がります。

移住を検討する時点である程度覚悟をする方も多いと思うのですが、一方でやはり給料がネックで移住をためらってしまうケースもあることでしょう。

ただしそのためらいの源は、「稼げるお金の多寡」ではなく「今と同じレベルの暮らしが送れるのか」が近いんじゃないかなと思っています。
人が使うお金には「生きているだけで絶対かかるお金」と「どのくらい贅沢するかで額の上下があるお金」の2種類あることはご存知の方も多いと思います(固定費と変動費っていいますね)。

仕事だと割と使う単語ですが、家計簿にもこの考え方を導入すると割と頭がクリアになるのでおすすめです。

 

把握は固定費から


ごくごく簡単に代表的な出費を書き出してみます。

・住居費
・光熱費
・車両費
・保険
・通信費
・教育費
・医療費

これら何もしなくても出ていくお金が固定費です(分け方は人それぞれだと思いますが)。

独身時代の僕の場合17~8万円くらいでした。
ここに ・食費、外食費 ・趣味や交際費 など生活レベルによって毎月変わる変動費を足しあわせます。

僕の場合こちらは15万円くらいだったでしょうか。
足して30万円くらいあればそれなりに不自由なく暮らせていたことがわかります。年間でざっと360万円。
税金や冠婚葬祭費などいれて、ざっくり年収500万貰えれば生活レベルは落ちないという計算になります。
年収600万円の人から見れば「100万円下がった…!」となりがちですが、実際のところは生活レベルを落とさず暮らせるということですね。
このように「年収が100万円下がること」と「100万円分生活が貧しくなること」はイコールではないのです。


移住に限らず、人が決断をくだす上で最もやっかいなのは「なんとなくの不安」なのだと思います。
それを無くす方法なんてきっとそんなに多くはなくて、一番シンプルなのは不安を見える形にするなんじゃないかと思います。

書き出してみたり、誰かに話してみたり。アウトプットすると自然と頭が整理されるものです。
不安とは総じて未来のことを指します。

誰にもわからないからこそ、少し行動してみるだけで案外ヒントが見つかるものですね。

 

住む場所を決めることは人生を決めること





※冬季オリンピックが開催された大倉山から見た札幌市内


2回にわたり、移住を機に考える仕事のことをについて書いてきました。
久しぶりに移住した当時のことを思い出してみると、住む場所を決めるということがいかに人生を主体的にしているのかをつくづく思い知らされた気がします。
仕事はもちろん、休みの日にはどんな暮らしがしたい?友だちや親戚づきあいの優先順位をどうする?生きるうえで、住む場所とはいかに多くの条件に影響されていることか。

移住後の4年間を振り返って、東京でも札幌でも、仕事に感じる面白さはそう変わりはないと実感しています。

もしあなたが「地方では就職できない」「地方には面白い仕事はない」と感じているのなら、それは思い込みかもしれません。地方にも優良企業や地域に根差したユニークな企業はたくさんあるのです。
「◎◎する必要があるから、この街に住む」ではなく「自分が、ただ住みたいと思う場所を見つける」という視点の切り替えを行う。移住はその絶好の機会だと思います。

こうしてこのサイトに訪れ、この記事を読んでいただいているあなたは、きっと今そのタイミングを迎えられているのでしょう。
そんなあなたの背中を少しでも押せたのならこんなにうれしいことはありません。

最後までお読みいただきありがとうございました。