都内の大企業から転職、移住を決断したポイント|飯能に住もう!移住、起業の情報サイト|飯能Lチャンネル

都内の大企業から転職、移住を決断したポイント

※移住後に勤めたオフィス近く。札幌から車で20分ほど。


札幌に移り住んでもう4年になります。36歳で転職と同時に札幌に移住。それまでは川崎に生まれ横浜の学校に通い、都内の企業へ就職。テレビの制作会社→広告ディレクターという、やや派手な経歴の仕事をしていました。

東京から移住してきたと言うと、人口200万の大都会札幌の人でさえ「思いきりましたね」と口にすることが多い気がします。そのたびに、“そうかなぁ、面白そうな仕事があって住みやすそうだから来ただけなんだけどな”と感じていました。

「思いきり」が指すものは、おおよそ「仕事」「家族」「親」の3つでしょう。ここではないどこかで暮らすイメージはどこまでも広がっていきますが、生活費は稼げるのか、家族の理解は、親の面倒は・・と現実を見るほどにしぼんでいってしまうもの。移住を果たした人が、そうでない人からは大ジャンプをかました変わり者のように見られるのは仕方のないことかもしれません。

このコラムではそんな移住にまつわる悩みのひとつ「仕事」について、僕個人の経験をもとにその考え方や僕なりに下した解決のしかたについてお話していきます。

縁もゆかりもない街でどうやって仕事を見つけるのか。
給料、業種、職種。様々な選択肢をどう整理し、決めていくべきか。

人生のどんな選択も夢と不安が混在するものですが、僕の体験談が少しでも何かのヒントになれば幸いです。
 

大事なのは軸を決めること



移住を真剣に考えはじめたのは、確か移住の1~1年半ほど前。33歳で初めての転勤を経験し「東京じゃなくても楽しく暮らせるんだな」という実感を得たことがきっかけでした。

都市と自然のバランスの良さや、地方の家賃(大阪でさえ東京と比べて1LDKで5万円は安い)を知るにつれ「こりゃこの先の人生、東京に住んでる場合じゃないぞ…」と思うようになったのです。

※北海道大学の構内

とはいえ、そこからとんとん拍子に移住が決まったのかと言えばそんなわけもなく。しばらくは動けども進まず。という日々が続きました。
今思えば、それは「何を一番大事にするか」が決まっていなかったから。何を軸に移住をするのかの優先順位が定まっていなかったのだと思います。

・田舎暮らしをしてみたい
・農村でカフェを開きたかった
・以前旅行で訪れた場所に定住したい
・子どもにとって良い環境で子育てをしたい

一言に移住といっても100人いれば100通りの目的があるはず。移住はとにかく決めることがたくさんあるので、そこが混ざるととてもややこしいのです。

僕の場合「それなりに都会だけど東京よりも気軽に綺麗な海に行けて、家賃が安い場所に住みたい」というぼんやりした希望はありましたが、「どんな仕事をしたいのか」「どこに住みたいのか」については整理がついていませんでした。

“まずは情報収集でしょ!”と、有楽町にある「ふるさと回帰支援センター」(https://www.furusatokaiki.net/)に通っては、出展ブースの市町村担当者からいろいろとお話を聞く毎日。だけどしっくりこない。というか決められない。どの街にも良い点悪い点があって、それが許容できるものかは住んでないからわからない。そこに仕事は?家は?といろいろな要素が絡みあって動けなくなっていたのです。

行ってみないとわからないのは街も仕事も家も同じ。だからこそ、どのポイントさえ押さえておけば後悔のない選択にできるのか、を決めることが大事なのだと思います。

「やりたい仕事ができていたら冬は寒くてもいいかな」とか「とにかく自然を感じるところに住めるなら、あとは食べる分だけ稼げればいいや」とか。

そこが決まると、集める情報や考えるべきことが1つに絞られるので精神的にぐっと楽になります。

 

移住先の仕事はどう探すのか



それなりに大きな企業で働いていた当時の僕にとって、大切にしたい軸は「仕事」でした。今の自分に足りない経験やスキルを得られる仕事に就けるのならば、たとえ移り住んだ先が想像と違ってもまた別の場所でやり直しがきくだろうと思ったのです。

生活の基盤がしっかりしていれば、
・街に住む→イマイチ→同じ地域のもう少し田舎へ
・住んでみる→イマイチ→別の地域or東京へ
みたいな選択肢もとれるかなと。


※札幌市内の公園。北海道の公園は規模が違います

優先順位を「仕事」→「住む場所」と決めたことで、それ以降いわゆる移住サイト的なものを見ることはやめ、職を軸にした情報に集中できるようになりました。

一般的に地方の職探しは大きく3つのパターンに分かれるのではないでしょうか。

 

転職サイトで探す

いわゆるリクナビ、マイナビといった転職サイトを利用するパターン。事前に現地に行くことが難しい移住先の職探しでは強力な味方ですね。最近は地域に特化した転職サイトも数多く見られます。
 

転職エージェントを利用する

自分のキャリアを登録し、条件に合った求人を転職エージェントから紹介してもらうサービスです。仕事の紹介だけでなく転職活動のアドバイスも受けられるので、利用しない手はありません。

一方で企業側から見ると、採用時に採用者年収の数割をエージェントに支払うためコスパとしては悪くなりがち。ある程度体力のある企業しかターゲットに入らないというデメリットもあります。
 

移住促進イベントやセンターを利用する

東京近郊在住の方の場合、有楽町のふるさと回帰支援センターは訪ねてみるといいと思います。常設で複数の市町村がブースを出展しており、仕事に限らず街や移住の様々な質問に答えてくれます。一度に複数の地域の情報が集められることと、「この国には移住者を求めてくれる人こんなにもいるんだ」という人気者感を味わえるのがメリットです(笑)

これらのうちどれか1つもしくは2つ以上を使いながら情報を集めるのがおすすめです。注意したいのは、くれぐれも「軸」を忘れないこと。結果として後から変わっても構いませんが、まずはぶれない優先順位をつくっていってください。
 

最後に



僕が今の仕事を見つけるきっかけになったWEBサイトをご紹介しましょう。
「日本仕事百貨」
いわゆる転職者向けのサイトなのですが他とはだいぶ毛色が異なります。その会社はどんな背景で募集に至ったのか、何を目指していきたい会社なのかなど、1つ1つの募集記事が記者目線でつづられた読み物風になっています。

淡くてオシャレな雰囲気のサイトですが、会社の悪いところや企業課題なんかもさらっと書かれていたりして、読み終わるとちょっとその会社に親近感を覚えてしまうのが印象的でした。

僕の移住軸が「転職を機にキャリアの幅を広げたい」「希望する具体的エリアは無い」という状態だったことは先にも書きました。その場合既存の転職サイトのような「希望地域は〇〇」「職種は営業」といったスペック切りで絞っていく職探しだと動きづらくて…

一方このサイトは地域も職種もバラバラな仕事ばかり。そのぶん、たとえ希望条件に合わない記事であっても「世の中にはこんな仕事もあるのか」「こんなとらえ方で仕事に取り組む人がいるのか」と、仕事を探す自分の幅を広げてくれる感じがして、更新を楽しみにしていた記憶があります。

そして(移住してみて気づいたことですが)このスタイルは、移住転職においてはとても筋が通ったやり方だったりします。
地方は人材が少ない分、首都圏ほど職種が細分化されていません。前職と同じ仕事を探すのが難しい移住での職探しは、自分のスキルや経験を分解して「要は自分って何をしてきた人なんだっけ」を棚卸する機会になるのだと思います。 「営業」ではなく「相手の困りごととサービスや商品の良さをつなぐ人」、「経理」ではなく「お金の流れを通して会社のコンディションを診断してきた人」というように、移住とは自分のキャリアを振り返る良い機会なのかもしれません。



※人生で一番美味いクロワッサンに出会ったパン屋

少し長くなったので今回はここまで。次回は移住転職で絶対に外してはいけないポイントをお伝えしようと思います。