将来像を描く
情報を集めたり現地に行ったりする前に、まずは「移住してどんな暮らしがしたいのか」というイメージを具体的にしましょう。自然の中で子育てがしたい、家庭菜園で農ある暮らしがしたい、自然にも街にも近い場所で暮らしたいなど、理想は人それぞれだと思います。
目的意識が明確であれば、それにフィットする移住先を探しやすくなります。そして、移住後の生活をスムーズに始められますし、「こんなはずじゃなかった」と後悔することも防げます。
移住に向けて動き始める前に、まずは家族で相談して、移住して手に入れたい理想の暮らしについて考えてみましょう。
情報を集める
将来像がイメージできれば、どんな町があるのか、情報を集めていきます。
情報収集の方法は主に3つあるので、それぞれについて解説します。
各市町村のポータルサイト
地方移住に関心が高い方が多い現在、多くの自治体が移住定住のポータルサイトをもっています。仕事や住まい、暮らしぶりなど、その町への移住に関する情報がまとめられているので、情報収集に最適です。
例えば、飯能市では「農ある暮らし 飯能住まい」というサイトがあります。
飯能市での子育てや暮らし、移住支援制度についてまとめられています。
このようなポータルサイトをいくつか比較することで、自分に合った町が見えてきます。
とはいっても、日本全国にはたくさんの市町村があります。だから、まずは自分の気になる地域、縁のある地域、観光などで訪れたことのある地域を中心に始めてみるのがおすすめです。
【リンク】
農ある暮らし 飯能住まい（飯能市）
移住相談会
移住の候補先が絞れたら、詳しい情報を集めるために移住相談をしてみましょう。おすすめは、移住相談会に行くことです。日本全国から多くの市町村が集まるため、1日で複数の市町村の話が聞けるのがメリット。市町村ごとの比較がしやすいため、候補地を絞りやすくなります。
また、「移住候補地を決められない」という方もぜひ行ってみましょう。なんとなく話を聞いた地域が、実は自分の理想に近かったという思わぬ出会いもあります。「移住相談会で担当の方が良かったから移住しました」なんて話もよく聞きます。
さらに、移住セミナーも開催されていることが多く、移住に関する知識をゲットできるチャンスです。
最近はオンラインでの開催が増えていますが、たくさんの情報を集められるチャンスなので、ぜひ参加してみましょう。
オンライン移住相談窓口
最近では、Zoomなどのオンライン会議システムを利用した「オンライン移住相談」ができる市町村も増えています。専門の移住相談員が対応してくれます。自分の都合の良い時間に、自宅からリラックスして相談したいという方は、ぜひ利用してみましょう。
また「飯能オンラインツアー」のように、イベント形式で開催する市町村もあるので、その機会に話を聞いてみるのもおすすめです。
【リンク】
気になるあのまちの暮らしを体感！「飯能オンラインツアー」（TURNS）
現地に行く
情報を集めて移住候補地が絞れたら、実際に現地に行ってみましょう。
移住のステップの中でも、最も大切な部分です。
暮らしのイメージをふくらませる
現地に行くことの最大のメリットは、その土地での暮らしをイメージしやすくなることです。町の規模や雰囲気、お店や学校の場所、周囲の自然の様子など、行くとわかることがたくさんあります。百聞は一見に如かずとも言いますので、現地に行って、暮らしのイメージをふくらませましょう。
現地の人と知り合いになるとメリットたくさん
現地を訪れる際に重要なのが、「その地域の方々と知り合いになること」です。
地方での暮らしにおいて、人との関りは切っても切り離せません。それに、まったく知らない土地で暮らし始めるのですから、知り合いが1人でもいたほうが何かと安心です。生活で困ったことなど、いろいろ聞けますからね。また、仕事探しや住まい探しで強力な味方となってくれることもあります。
ぜひ、各市町村の移住の窓口を利用して、あなたにとっての移住のキーマンとつながっておきましょう。
飯能市の場合、移住の窓口は「飯能市役所 まちづくり推進課」です。移住相談のほかに、“農ある暮らし”を支援するプログラムなども用意しています。
【お問い合わせ】042-973-2268（飯能市建設部まちづくり推進課）
仕事を探す
ここまでくると、もう移住先は決まっているでしょう。あとは仕事と住まいを探すだけです。
移住の窓口や行政の就職窓口、知り合った地域の方に聞くなどして、仕事を探していきましょう。農業や地域の伝統産業、今までのスキルを活かして起業、もちろん会社員もアリ。
あなたの移住の理想像に向かって、仕事探しを進めましょう。
住まいを探す
仕事と並行して、住まい探しも進めましょう。
探し方は、現地の不動産屋さんや知り合った地域の方に聞くのが主な方法です。空き家情報バンクがある市町村は、担当課に問い合わせるのもおすすめです。
また、住まいについては支援制度を使えることもあります。例えば、古民家の改修に使える助成金や、移住者が新築を建てるときに使える助成金があります。
飯能市では、“農ある暮らし”「飯能住まい」という補助制度があります。家庭菜園や市民農園など、農ある暮らしをしたい方を対象に、住宅の建築に補助が出るという制度です。
市町村ごとに移住支援制度があるので、積極的に利用していきましょう。
【リンク】
“農ある暮らし”「飯能住まい」始めませんか（飯能市ホームページ）
まとめ：移住は計画的に進めよう
5つのステップがすべて終わったら、あなたの良いタイミングで移住するだけです。
移住に向かって動くときは、コツコツと計画的に進めることが大切です。
時間はかかるかもしれませんが、思い描いた理想を手に入れるためにも、慎重に進めましょう。
その先にはきっと、あなたが夢見た暮らしが待っています。
