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東京から地方に移住して良かったことや田舎暮らしの苦労

田舎暮らしの苦労

さて、あなたが移住したとしましょう。そして新しい住まいが田舎であればあるほど、近所付き合いなどが求められるはずです。

都会では隣に住んでる人がどんな人かも知らない、なんてケースもあったりすると思いますが、田舎ではみんながみんなのことを知っています。ですので、移住した先での近所付き合いは避けられないものです。

田舎の近所付き合いの基本はあいさつです。道ですれ違ったら知ってる人でも知らない人でもあいさつする。それが基本です。

これができれば田舎暮らしもまず問題はないのですが、では何が苦労かというと、田舎特有の様々なボランティア活動や地区の行事が厄介なところでしょう。

では、ボランティア活動や地区の行事とはどういうものかいうと、例えば地区の公園の草刈りをみんなでボランティアでやるとします。その作業自体は1-2時間で終わりますが、その後にお疲れ様ということで集まってみんなで焼肉をする、酒を飲む。

あとは神社の夏祭りの準備やら体育祭やら、きっとみなさんが想像している以上に田舎の地域活動は多いです。

こういった地域の行事に完全に背を向けて一匹狼で生きていくという選択肢もあるかも知れませんが、そうなると人の少ない田舎では完全に孤立してしまうかも知れません。わたしは一通り行事には参加するようにしています。

そういった行事の中でたまに酒でも飲みながら話をしていると、おじいちゃんが昔の村の暮らしぶりとかを話してくれて、それが結構面白かったりします。

また、夏になると近所の人が野菜を家に持ってきてくれたり、逆にこちらからも違う野菜をお返ししたりなど、そんな近所付き合いはいいもんです。ですので、付かず離れずというかいい距離感でうまく付き合っていくようにしています。

地方に移住して良かったこと

ではここで改めて、わたし自身の経験から移住して良かったなあと思うことをお話しします。

自然が豊富

これは地方に住む最大のメリットでしょう。山に囲まれていたり、川が流れていたり、海が近くにあったり。そして自然が豊かであればそこにそれぞれの季節に花が咲き、夏には蛍が来たり、鳥の声で目が覚めたり。

胸いっぱいに吸い込む新鮮な空気は清々しいし、小さなところに自然をたくさん感じれる生活は本当にいいものです。

生活費が安い

これは田舎に暮らす最大の利点でしょう。まず家賃が安い。家賃は日々の出費の中でかなりの部分を占めてますが、、それが安いというのは大きな利点です。

駐車場代もある程度の田舎に行けば大体タダ。中規模の地方都市であっても月1万円以上するのは稀でしょう。わたしもかつては東京のワンルームマンションに住んでいましたが、車を持つことは考えられなかったです。

その他スーパーなどで買う食品も都会に比べれば安いと思います。道の駅なども各地に点在しており、都会のスーパーに卸せない訳あり品(少し傷がついていたりする商品)の野菜や果物は新鮮なのに安いです。

出費が少ないということは、稼ぎが少なくても”なんとかなる”わけで、コロナ禍のような大きな社会変化の中にあっても、都会に比べ田舎での暮らしは浮き沈みが小さいと言っていいでしょう。

子育てしやすい

わたしは子供がいませんが、小さい子供連れで移住してきたが周りにはたくさんいます。その多くの人たちが子育てのしやすさを口にしています。待機児童なんてものは地方にはありません。

また子育てへのサポート制度も充実しています。わたしの住む村では、幼稚園無料、中学生まで医療費無料。そして一人子供が生まれるとお祝い金10万円。地方は人口がどんどん減少していますので、移住者の子育てをかなり親身になってサポートしてくれます。

また、スペースはあるので、子供が遊ぶ場所もそこら中にあるのも、子育てには向いていると思います。

食のクオリティが高い

田舎は食事の質が高いです。季節ごとにとれる野菜や、わたしの住む長野県で言えば春の山菜、秋のきのこ、フルーツ(冬にはたまに鹿肉や熊肉も回ってきます!)などは本当に風味豊かで美味しいです。

わたしの村では大概の人が家庭菜園で野菜を作っていますが、夏のきゅうり、トマトなどは弾けるほどにみずみずしいです。そういった野菜を皆さんご近所でお裾分けもしますのでとても助かったりします。

ただし、みんな同じタイミングで野菜を収穫するので、夏は一時的にきゅうり地獄になったりしますが。。

田舎には都会のように様々な国の料理が食べれたり、趣向を凝らした料理が食べれるお店があるわけではありませんが、最近では移住者の人がやっているパン屋さん、カフェ、レストランなども近場に増えてきているので少し足を伸ばせばいつもと違ったものも割と簡単に手に入りますし、しかもどれも皆都会に劣らぬほどクオリティが高いです。

面白い人が多い

わたしが移住してきた9年前の2012年、村に住む同じような移住者の友人は片手で数えるほどでした。それが年を追うごとに村に移住をしてくる人たちは着実に増えています。

移住してくる人は皆個性的で、木工家、農家、版画家、物書き、写真家、羊を飼っている人、染め物をする人、など皆それぞれ好きなことをしていて、そういった多様な人たちの小さなコミュニティが形成されています。

なので、わたしの今の田舎暮らしはいい刺激に満ちています。

地方移住は今になって始まったムーブメントではなく、すでにある程度の数の移住者による魅力的なコミュニティは日本の至る所にあるので、移住で寂しい思いをすることはあまりないと思います。

ぜひ移住先で良い仲間を見つけてください。最終的には良き友、良き隣人持つことは大事だとわたしは実感します。

さいごに

わたしは移住する前は東京で育ち、暮らしてきました。今でも東京に行くと楽しい時間を過ごしますが、もう東京のような都会に住みたいとはあまり思いません。やはり暮らすとなると田舎の方がいいと思うからです。

何より田舎暮らしの1番の良いところはいろんなことを自分の好きなようにできるところです。例えば都会ならベランダでBBQをしたりすれば、すぐにどこかから苦情が来ます。でも田舎ではあまり気にしなくていい。

また、多くの大家さんは寛容なので、借りている空き家に手を入れて改装したり、壁の色を変えたり、DIYを楽しむこともできます。

自分の趣味を楽しむのにも、田舎は環境がいいです。焼き物や、木工なんかをやっている人がわたしの周りには結構います。そういう趣味はスペースが必要ですが、田舎はスペースが余るほどあるのでその心配がない。だから存分自分の趣味に没頭できます。 わたしはというと、農業が好きなので田んぼでお米を作ったり、野菜を作ったりしています。田んぼも畑も近所の高齢の方がもう体力的にキツいからと言って作るのをやめてしまって、そこをタダで使わせてもらってます。

トラクターなどの農業機械も知り合いがご好意で使わせてくださるので、とても助かってます。

そんなわたしの暮らしですが、一方ではインターネットがあるので、農作業の途中に田んぼの脇でZoomミーティングもできるし、本当にちょっと前では考えられなかったようなぐらいに、仕事とプライベートのバランスをとって暮らせるようになったと思います。

最近では移住についての雑誌も出ていたりしていて、実際に移住した人の記事なんかもよく出てます。移住した人の話はどれも面白く、それぞれが一つの物語のようです。

もしあなたがさらに移住について検討したいと考えるなら、そう言った人たちの話を読んでみるのも良いと思います。そして、そこでいろんな楽しい妄想が湧いてくるのであれば、どんどん移住に向かって進んでいくべきだとわたしは思います。

地方移住には今追い風が吹いています。皆さんの移住が良いものであることをお祈りしております。